救急外来でできることは限られている&診察内容の録音・録画はNG。

ER-1

こんばんは、くるみもち(@kurumimochi712)です。

1つ目の記事の続きです。

参考:医師はなぜ暴言を吐いたのか?&救急外来で見た、モラルの無い患者。

簡潔にまとめるのが下手なので、長くなってすみませんが、お時間のある方はお付き合いください。

救急外来に、こんな断り書きがある現状。

残念なことに、各病院の救急外来のページには、下記のような断り書きがしてあることが多いです。

1.他の患者さんの状態により診察等の順番が変わります。また、緊急性の高い患者さんの処置等により診察までにお待たせすることが、多々ありますので、予めご了承ください。

2.暴力、大声・暴言、脅迫的な言動により、他の患者さんへの迷惑、病院への業務妨害があった場合には、直ちに警察へ通報します。

3.病院からのお願いや指示をお守りいただけない場合には、やむを得ず診療をお断りすることがあります。ご理解とご協力をお願いいたします。

要するに、このような断り書きをしないといけない状況があるんですね。

救急外来に限ったことではありませんが、通常運営している平日の日中と違って、夜間の方がモンスターな患者さん(家族さん)は多いです。

以上の転載は京都第二赤十字病院のHPより。他の救急指定の病院でも同じような文言が見受けられます。

参考:京都第二赤十字病院

参考:救急医療体制 済世会栗橋病院

参考:救急診療について 東京慈恵会医科大学附属病院

救急外来では診断書を作成しないことはあまり知られていない。

救急外来は、緊急性があるかどうかの判断と、緊急性があると判断された患者さんの治療が主な業務で、緊急性が無い部分の精査は行いませんし、軽症の場合の治療は必要最小限となります。

だからこそ、少人数で対応ができるわけですね。

今回もめた原因の一つであった診断書の要求ですが、診断書は基本的には救急での初期対応後に改めて日中に受診し、必要ならさらに検査などを行い、より正確な判断をもって作成されるものです。
(もしくは入院後、通常の業務内で作成)

今回の患者家族は、実際は診断書では無く、紹介状を求めていたようですけどね。

前述の救急外来の断り書きには、診断書についても下記のように記載してあります。

診断書発行は、後日、平日の通常時間帯において専門医が診察後、記載することとなります。

取り急ぎの診断書では、十分な病状の検討ができておらず、患者さん側が不利益を被る可能性もあるので、希望の際は、通常の外来が開くのを待っていただくのがよいと思います。

救急外来は、緊急性があるかどうかの判断の場。

繰り返しになりますが、救急外来は、脳梗塞や心筋梗塞、多量の消化管出血、重度の外傷などの、可及的に処置が必要な病気かどうかを判断する場です。

それを理解してくれない患者さん、マナーを守らない患者さんがいると、現場の疲労を招き、いずれは救急外来の破たんに至るリスクすらあります。

それは近隣に住む人たちにとって、大きな損失となるでしょう。

重大な疾患を見逃したかのように書かれているが。

患者の女児はその後、他の病院で3週間入院を要したと書いてありますが、他のニュース記事には3日と書いてあり、詳細は不明です。

事実関係ははっきりしないが、少女は、強いウイルスに感染して内出血しており、手当が遅ければ命の危険もあったとこの病院から説明を受けたとしている。

・・・とのことですが、女児の疾患がアレルギー性紫斑病であろうことは専門外の私にも想像が付くことです。
(当該医師も、同席した医師もそう判断したようです)

その上で、検査上、緊急を要する状態でないと判断されたため、「昼間に小児科に行ってね」ということになったわけですね。

この病名を聞き慣れない方へ手短かに説明すると、この病気は原因はハッキリしていませんが、感染症に引き続いて起こることが多い病気です。

参考:アレルギー性紫斑病

血管の壁が脆くなるため、ちょっとした刺激で内出血(紫斑)を起こします。

腹痛や下肢痛がひどい場合は入院の適応になりますが、紫斑のみで軽症であれば、外来で経過観察することもあります。

ちなみに私も10歳のときに、この病気で入院した経験があります。

腹痛は、のたうち回るほどの激痛で、足の関節も痛くて歩けないほどでした。

腎炎も起こし、2か所の病院に合計半年間入院しました。

診察・検査により、「入院加療が必要と判断」されたわけですね。

ベッド上の絶対安静と、味の無い無塩パンを食べる日々が続き、いい体験をさせてもらいました。

今回の女児も、重篤な症状があれば入院となっていたと思いますし、そうじゃなかったということは、その時点では入院は不要だったということです。

「後医は名医」という言葉。

ブログを書いていらっしゃる医師、「いちはさん」の記事より抜粋させていただきました。

問題の医師らの発言や態度はともかくとして、彼らの診断力についての名誉のためにどうしても書いておきたい。

このニュースには、ブラジル人少女はその後、静岡県内の別の病院で診療を受け、3週間入院したという。事実関係ははっきりしないが、少女は、強いウイルスに感染して内出血しており、手当が遅ければ命の危険もあったとこの病院から説明を受けたとしている。と書かれている。

良識ある医師の頭の中には「後医は名医」という言葉がある。後からみるほうが症状も検査結果もはっきりしてくるし、前にみた医師の診察や治療の結果を参考にできるので、より正確な診断や治療にたどり着きやすいということだ。ただし、自分が前医の場合、このことを言い訳に使ってはいけない。そして自分が後医だったなら、この言葉を決して忘れず謙虚であらねばならない。

参考:医師の暴言と、「先生には失礼ですが」という口癖

これは、私も肝に銘じていることです。

初診では診断に必要な重大な所見が出ていないこともありますし、初期治療後の経過を診て、さらに診断が絞れることもあります。

これも私の経験ですが、紫斑病にかかったときのことです。

初回に近所の小児科に受診したとき、すでに足には点状の出血斑が出ていましたが、同伴の母親は腹痛の症状のみを医師に伝えました。

下肢の紫斑については「虫さされだろう」と思っていたようで、今回の腹痛とまさか関係があると思わなかったので、母は伝えませんでした。

その結果、

10歳の私は「便秘」と診断され、処置として人生初の浣腸をされました。

これは今となっては笑い話です。
(もちろん腹痛が改善することはありませんでした)

録音・録画は控えましょう。医師との関係を良好に保つには。

蛇足ですが、今回のケースのように、診察内容を録音・録画して公開することは、事実であっても名誉棄損、人格権の侵害に当たる場合があります。

また、医師に適切な診断・治療を受けたい場合、診察内容の録音・録画をすることが良いと思う人もいるかもしれませんが、これはどちらかといえば不利になるでしょう。

会話を録音したがる患者さんに不快な感情を抱く医師の方が多数だと思われます。

不適切なことを言ってしまうリスクを恐れてということもあるかもしれませんが、それだけではありません。

この時代、誰もが簡単にネットで録音(録画)内容を全世界に発信できるため、

「この患者さんは何か目的があるのか?」

などと邪推し、ある種の脅迫のように感じてしまうものです。

どうしても、理解のために必要ということであれば、先に断ってから録音すべきです。

それよりも、何度も会話を重ねて、治療関係を築く方が患者さんにとってもメリットが大きいです。

まとめ。

2記事にわたって読んでくださった方、ありがとうございました。

まとまりの無い内容でしたが、言いたかったのは以下の2点です。

①医師が患者さん(家族さん)に暴言を吐くことはどんな場面であってもあってはならない。

②救急外来でできることを理解していただき、マナーを守って受診してほしい。

今後、救急外来の医療者も、利用する患者さんも、どうか不快な思いをしませんようにと祈るばかりです。

※誤った内容があれば訂正しますので、ご連絡いただけると幸いです。

改めて、読了ありがとうございました。



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gu3wf

児童虐待は本当に増えているのか?&子どもだけでなく親も救いたい。


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