無趣味で人付き合いが苦手な女医の家計簿

地方在住。ひきこもり女医のブログ。弱音も収入も晒してます。

児童虐待は本当に増えているのか?&子どもだけでなく親も救いたい。

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こんばんは、くるみもち(@kurumimochi712)です。

今日は母と妹&甥っ子が我が家に来てくれて、みんなでお昼ごはんを食べました。

私以上ににい太にメロメロな母。

音の出る絵本など、いろいろ持ってきてくれました。

母は孫にモノを買い過ぎる傾向があり、妹はすでに2人を産んでいるのですが、家は育児グッズやおもちゃでいっぱいです。

妹は節約家というか、必要なモノ以外ほとんど買わないので、母の行動には呆れています(笑)

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児童虐待は本当に増えているのか??

前回記事の続き。ちょっと話は脱線します。

参考:おおいに親バカになれ!バカ親にはなるな!&虐待のニュースに思う。

なんとなく近年虐待が増えている気がしますが、児童虐待の件数は本当に増えているのでしょうか。

殺人事件なんかもニュースで取り上げられることが多く、凶悪なケースは印象に残るので、今の日本は殺人事件が多いと考えている人も多いと思いますが、殺人の件数は減少の一途で、昭和30年には年間3000件を超えていましたが、近年は年間1000件を割り込むまでに減っています。

昔に比べて犯行の「理由」は様相を変えているかもしれませんが、件数は減っています。

一方で詐欺事件は増えています。
(これは印象の通りですね)

興味のある方は以下の記事をどうぞ。

参考:刑法犯件数 最少109万件 防犯カメラ普及、窃盗が減少 昨年・警察庁

統計によると虐待件数は爆発的に増えている。

これだけ頻繁に虐待のニュースがあるんだから、昔の日本に比べて虐待は増えているのだろう。
昔と違って未熟な親が増えているのだろう。
現代の日本の環境が虐待を引き起こす一因となっているのだろう。

上記のように考える人は多いでしょう。下記の統計によると、やはり増えているようです。

参考:【図解・社会】児童虐待件数と通告人数

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ちなみに2013年から2014年にかけて大きく増加したのは以下の理由があるようです。

件数の増加は、厚労省が13年8月の通知で、虐待の被害児童に兄弟姉妹がいる場合、その兄弟姉妹も心理的虐待を受けていると見なして対応するよう求めたことが要因。子どもの前で配偶者間暴力(DV)を振るう「面前DV」による心理的虐待について、警察からの相談や通告が増えたことも原因とみられる。

それにしても1990年以降の増加は爆発的ですよね。

年間1000件程度だったのが、8万件超になっています。

これを見ると、未熟な親が増えた、核家族化が進みインターネットが普及したなどの環境変化が悪影響を及ぼしているなどと考えてしまいそうですね。

発覚・相談した件数は増えている一方、発生件数は??

医療でもありがちですが、診断基準が変更されたり、精度の高い検査が出現すると、今まで少なかった罹患者数が増加することがあります。

しかし、その人たちは診断基準が変わった際に病気になったのではなく、以前から同様の状態だったわけですよね。

同様に、児童相談所の対応が改善したこと、近隣住民や医療者は虐待に気づいたら通報すべきと周知されたことで、報告件数は増えているものの、発生件数は昔から多かったかもしれません。

以前は虐待について認知度が低かったこと、「ヨソの家」のことに介入することを良しとしない日本人の考えから周囲が通報することが少なかったことが2000年以前の件数が少ない要因にあるかと。

ちなみに、赤ちゃん殺しや子ども殺しはほとんど親(母がより多い)か祖父母によるものですが、その件数は昭和50年以降、明らかに減っています。

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参考:嬰児殺(赤ちゃん殺し)と幼児殺人被害者数統計

直近のデータを見つけられなかったのですが、H24年には嬰児殺は13件だったようで、さらに減少しています。
(絶対数で、人口比は考慮していません)

参考:平成 24 年の犯罪

また、昭和50年ごろにはささいなことで折檻して死に至らしめることや育児放棄して餓死させることもよくあり、そういった事件が新聞を賑わせていたようなので、今が特別に虐待が多くて、またその内容が悲惨というわけではなさそうです。

おそらく、いまの社会では、虐待の発生率は減少していると考えたほうがよいと思う。嬰児殺や折檻がありふれていた時代にはさして問題にならなかった現象が、それらが激減した現在、逆に大きな問題としてクローズアップされてきたのであろう。これは子育てが手厚くていねいになされるようになった社会動向の反映だと私は考えている。養育水準がきわめて向上し、子どもを大切に育むことがすっかり社会に一般化したため、そうでない子育てが異常性として炙り出されてきたとみるべきである。

参考:児童虐待の発生件数をめぐるパラドクス

「虐待は増えている」と発言されている方が多いのですが、こんな意見もあるよ、ということで。

個人的には、上記の引用の通り、今で言う「虐待」は昔から変わらず、世に蔓延しているものだろうと思います。

ただ、昔と今が違うのは、虐待の通報の義務化や子どもの保護など、虐待を許さない仕組みづくりが整ってきていることです。

北欧の諸国と比べると、子供の数に対する児童相談所の職員数は圧倒的に少なく、まだまだ不十分ではありますが。

スウェーデンでは、人口12万人に対して児童相談所のスタッフ45名。デンマークでは人口8万人に対して90名のスタッフがついています。日本の東京は215万人に62名なので、圧倒的に北欧はスタッフの割合が多いのです。
参考:日本の児童虐待が過去最多の約9万件!海外の有効な児童虐待対策

脱線が長くなってしまいましたね。

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虐待に至ってしまう原因。表面的なニュースでは分からないこともあるかもしれない。

虐待は、育児のストレス、母親であることのプレッシャー、育児についての知識不足、相談相手の不足、親が幼少期に虐待を受けていたことなど、さまざまな要因が関与しています。

私の場合、今は育休中で時間に余裕がありますし、まだにい太も動き回らない・有意な言葉をしゃべらない状態なので、ストレスは少ないですが、今後苛立って手を上げてしまうことがあるかもしれません。

ただ、最近報道されているような単純な粗暴行為でない異常なケースは、親の知的・精神面などに何かしら問題がある気がします。

前回記事に虐待をする親は幼稚だと書きましたが、親が知的障害や発達障害、精神障害を有するケースもあると思います。
(もちろんすべてのケースではなく、ただ未熟な性格である場合も多いでしょう)

このようなケースでは、低年齢で出産に至ってしまい、育児に必要な情報(栄養や予防接種なども)を得る手段を持たなかったり、理解が困難であったり、経済的に困難があったり、人間関係が不良で困っても誰も頼れなかったりといったことが考えられます。

ちょっとしたことでパニックに陥ったり、子どもにどう対応してよいか分からず、手を上げてしまったり、常識では考えられない行動に至ることもありえます。

一方で、子ども側に病気や障害のあるケースも考えられます。

身体的な障害や病気はもちろんですが、周囲の子より発達が遅れる、親を困らせるような行動を取ってしまう、など。

この場合、元々親が健康な精神を有していても、むしろ、真面目で責任のある人ほど追い詰められ、虐待に至ってしまうことも十分考えられます。

母親はとくに、子どもに問題があると自分のせいではないかと考えがちですし、未だに周囲がそう見ることもあります。

もちろん、母親や子どもになんらかのトラブルがあるからと言って、虐待を肯定する話ではありません。

虐待は親の限界を示している。無理なら投げていいから子どもを傷つけないで。

親により原因がある場合も、子ども側の原因が大きい場合も、

どちらにしろ、親は限界なわけです。

SOSを出す手段・発想の無い親、抱え込んでしまう親もいます。

虐待の通報は気分の良いものではありませんが、私たちは虐待に気づいたとき、なんとなく疑わしい場合でも、児童相談所に通報すべきです。

それは子どもを助けるため、さらには追い詰められている親を助けるためでもあると思います。

最悪の事態になる前に、親も子も救わないといけません。

児相が介入していたのに亡くなってしまったケースは辛いですし、「なぜ救えなかったのか?」と憤りを感じがちですが、おそらくその陰にはたくさんの救えた命もあるはずです。

児相の対応が責められがちですが、必要なときには今まで以上に介入できるシステムにする、対応する職員を増やすなど、検討されることを期待しますし、私たちもできることをしていくべきだと思います。

私たちにできること。昔と今も虐待はあるけど、今は昔とは違う。

やはり、本格的な虐待に至ってしまう前に、誰かが気づいてあげること。

これに尽きると思います。

お節介に思われるかもしれない。親の反発・抵抗に遭うかもしれない。人の家のことに口を出すのは気兼ねする。虐待を疑って違っていたらまずい。

そんなささいな困難よりも優先することがあります。

昔も今も虐待はある。きっとこれからも起こるもの。

昔と違うのは、今の私たちが虐待を許さない心を持っていることです。

今、育児がしんどくなっているお母さん、お父さんがこの記事に行きついてくれることは無いかもしれませんが、

育児が限界なら一度お子さんと離れてみたらいい。相談することは恥ずかしいことではない。育児は健全な親でもしんどくなることもあって、あなたが辛いのはあなただけのせいではない。時間をおいてうまくいくこともある。

と、伝えたいです。

長くなりましたが、読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

    
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